有酸素運動の効果をブドウ糖が妨げるメカニズム
有酸素運動の魅力は、体脂肪を燃焼させる効果が高いこと。有酸素運動を30分以上持続して行うと、体脂肪がエネルギー源の主役として使われるようになるからです。ただし、有酸素運動中の糖質補給は注意が必要。有酸素運動の効果を台無しにすることがあるからです。
有酸素運動の効果をブドウ糖が抑制
有酸素運動は度を超すと、血中の糖質や筋肉のグリコーゲンが枯渇してきます。糖質を作るために血液中や組織内のアミノ酸やタンパク質まで使われるようになってしまうのです。
このため、マラソン選手が競技中に飲むドリンクの中身は、たいていは水分と食塩、そして糖分になります。ただし、有酸素運動でエネルギー源の主役が脂質になった状態のとき、エネルギー補給として摂る糖質には注意が必要です。
じつは、有酸素運動でエネルギー源の主役が脂質になった状態のときに「ブドウ糖」を摂るのは効果的ではありません。ブドウ糖が資質からのエネルギー産生を抑制するように働いてしまうからです。
有酸素運動の効果を邪魔しない果糖
これではせっかくの有酸素運動の効果が台無し。しかも、せっかくエネルギー源として糖質を摂取しても、生み出される総エネルギーは増加の程度が少なくなってしまいます。
しかし「果糖」を摂った場合は、有酸素運動の効果である脂質代謝を邪魔しません。果糖と資質の両者のエネルギーが足し算として生み出されるのです。したがって有酸素運動の効果を邪魔しないためにも、運動中は果糖を補給しましょう。
このため、マラソンなどの長時間の運動の糖質補給には、ブドウ糖より果糖が望ましいということ。最近のスポーツドリンクに果糖が含まれているのは、これが理由なのです。
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