体幹トレーニングの前に足を鍛えないと効果半減
体幹トレーニングばかりに注力して足を鍛えないのは、まるで基礎工事をせずに柱を太くするようなもの。足を強く整えておかないと、トレーニングで体幹が強くなっても意味がありません。体幹トレーニングの前に足を鍛えないと効果が半減してしまうメカニズムを見ていきましょう。
体幹トレーニングはインナーマッスル
体幹と手足は常に連動しています。スポーツはもちろんのこと、日常生活でもいえること。人間の体はコンマ数秒の単位でまず体幹を固めて安定させてから、手足をダイナミックに動かすようにできているのです。
そんな体幹でトレーニングすべきは、アウターマッスルである腹直筋や腹斜筋ではなく、深層にあるインナーマッスルになります。お腹をコルセットのように巻く腹横筋や背骨をつなぎとめる多裂筋、お腹のフタに該当する横隔膜、お腹の底を支える骨盤底筋群などです。
インナーマッスルが腹圧を高めることで背骨を適度に安定。結果的に体幹を固めて安定させる役目を果たします。ただし、そんな体幹トレーニングの前に足を鍛えておかないと、効果が半減してしまうのです。
体幹トレーニングの前に足を鍛える
現代人の多くは足のアーチが落ちて、着地時に足首が過剰に内側に倒れ込む傾向があります。すると、股関節が内向きに捻られて骨盤が前傾。腰椎のカーブが強くなってしまうのです。
ここで腹横筋や多裂筋といったインナーマッスルには、腰椎のカーブを抑える役目があります。腰椎のカーブが強くなると、結果的にインナーマッスルが弱体化。腹圧が落ちて体幹がブレて不安定になってしまうのです。
すなわち、体の土台である足を鍛えることなく体幹トレーニングばかり励んでいては効果が半減。まるで基礎工事をしないで柱を太くしているようなものです。体幹トレーニングの前に、しっかり足を鍛えなければなりません。
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