BMIは女性なら23~25がもっとも死亡率が低い
日本人のBMI別の死亡リスクを見てみると、BMIは女性なら23~25がもっとも死亡率が低くなります。女性の場合はBMIが「23~25」を1とすると、太めの「30」以上のグループは1.3倍ほど。それが痩せ型の19以下になると、死亡リスクは1.6倍以上になるのです。
BMIが30以上の女性はほんの数%
BMIで見ると、女性は太っている人よりも痩せている人のほうが死亡リスクが高いということを意味しています。メタボや内臓脂肪など、とかくダイエットが推奨される風潮ですが、死亡リスクを見ると様相が違っているのです。
ちなみにBMIの計算方法は、体重(kg)を身長(m)の2乗で割るというもの。女性の死亡リスクがもっとも低いBMIである「24」は、身長が150cmなら54.0kg、160cmなら61.4kg、170cmなら69.4kgです。やや太めといえる体型でしょう。
これは日本のメタボの基準が欧米のデータを元にしているためにおこってしまった現象。欧米ではBMIが30以上というのは当たり前。しかし、日本人でBMIが30以上の女性というのはほんの数パーセントにしか過ぎません。
BMIは女性の23~25の死亡率が低い
このため、健康診断などで提示されるBMIの標準値は、あくまで参考値として見ておくのがよいでしょう。一方で、BMIは女性なら23~25がもっとも死亡率が低いということもしっかり覚えておくのです。
ただし、BMIによる死亡リスクは女性と男性で違いがあります。女性の場合、乳がんや子宮体がんといった肥満と関連があるがんが多いからです。このため、女性はBMIで太っているグループのほうがリスクが高くなります。
一方の男性のがんは、肺がんや胃がんが主流。このため男性は、BMIで痩せているグループのほうが死亡リスクが高くなるのです。
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