女性の体脂肪率「20%以下」が理想だった
見た目からも健康面からも体脂肪率は気になるもの。体脂肪率が高いすぎるのは問題ですが、逆に低すぎるのもよくありません。女性の体脂肪率は一般的には22~23%が理想といわれています。しかし、実際には20%を切らないとシャープさは出てこないのです。
女性の体脂肪率は最低17%を保持
体脂肪率が低くなってくると、無駄な脂肪がそぎ落とされて体のラインがシャープになってきます。同時に神経の伝達スピードも速くなり、敏捷性が高まるのです。サッカーやテニスなど瞬時に動く必要があるスポーツでは、非常に有利に働きます。
ただし、女性は体脂肪率が17%を切ってしまうと、ホルモンバランスが崩れるという弊害も…。女性の機能を保てなくなる場合があります。最低でも、女性は体脂肪率を17%を保持することが大切です。
もし出産の意思がなく、とにかくシャープな体型を作りたい女性なら、体脂肪率15%を目指すのもよいかもしれません。プロのマラソン選手やトップアスリート女性の体脂肪率はもう少し低いですが、一般人の目標値のミニマムとしては15%が妥当でしょう。
女性は体脂肪率20%以下がオススメ
とはいえ、本格的にスポーツをしていないなら、そこまでストイックに体脂肪率を極める必要はありません。女性で体脂肪率が20%を切れば、筋肉のラインが見えてきてシャープさが出てきます。
一般的に女性の体脂肪率は22~23%が理想といわれますが、20%以下を目標にするのがオススメ。女性で体脂肪率20%を切った体というのは、余計な脂肪やたるみとは無縁の状態。メリハリのある引き締まったラインです。
女性が体脂肪率20%切るには、ランニングなどの消費カロリーの高い運動に加えて、バランスのよい食事を摂る必要があります。加えて、食べる量や質にも制限が必要になってくるでしょう。個人差はありますが、簡単にいうなら「生活様式がガラッと変わるくらい」のことをする必要があります。
女性は体脂肪率30%以上で肥満
健康的なダイエットにも体脂肪率は重要な指標です。人間の体にとって大切なのは、体重ではなく体組成。体組成というのは、その人の体の骨、筋肉、脂肪などの割合を示すものです。それが計測できるのが体組成計になります。
健康的で正しいダイエットではまず、体脂肪率を調整しなければなりません。たとえ体重が減ったとしても、筋肉が落ちて脂肪がそのままでは健康的な痩せ方ではいえないでしょう。
肥満という言葉も、体重ではなく体脂肪率のほうが重要です。一般的には男性なら体脂肪率が25%以上、女性は30%以上になると肥満と考えられます。つまり、体重だけでは肥満かどうかわからないのです。
女性の体脂肪率は皮下脂肪が多い
体脂肪率とは「皮下脂肪」と「内臓脂肪」の合計値の比率です。皮下脂肪とは文字どおり、皮膚の下にあってつかむことができる脂肪。一方の内臓脂肪は、腹部の内臓の周りにある脂肪になります。
一般的に、女性は内臓脂肪に比べて皮下脂肪が付きやすい傾向。男性はその逆で、内臓脂肪が付きやすい傾向です。そして、内臓脂肪は簡単に落とせる一報で、皮下脂肪はなかなか落ちません。
このため、女性の体脂肪率はダイエットやスポーツをしてもなかなか減らないのが特徴です。目標とする体脂肪率は、皮下脂肪と内臓脂肪の違いを理解したうえで設定するようにしましょう。
女性の体脂肪率は異所性脂肪に注意
女性の体脂肪率で注意したいのが、異所性脂肪の蓄積です。別名「サルコペニア肥満」と呼ばれる老化現象。見た目は肥満体型に見えないのに、体脂肪率が標準より高い場合は筋肉が脂肪に置き換わっている可能性が大です。
実際、見た目は標準体型に見える66歳の女性は、体脂肪率は最高で47%だったといいます。それほど肥満体型ではなくても、筋肉が減少して脂肪がたっぷりと蓄積。筋肉があまりに弱っていて、手を長く上げているのがつらかったほどです。
ちなみに、60歳以上の女性の体脂肪率は、標準値が23~36%。標準値よりも10ポイント以上も上回っています。筋肉が異所性脂肪に置き換わってしまった場合、見た目や体重に変化がないため、なかなか気づかないのです。
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