1日2食ダイエットは専門家でも意見が分かれる
痩せようと思ってまずは食事を減らすのはダイエットの王道。1日2食ダイエットを実践する人は多いでしょう。しかし、1日2食ダイエットは専門家にも肯定派と否定派が混在。賛否両論あるダイエット法です。1日2食ダイエットの肯定派と否定派の意見を見ていきましょう。
1日2食は脳出血のリスクが高い
1日2食ダイエットの否定派は、2食になるとお腹が空いている時間が長くなります。すると、そのあとに食べる食事が反動でドカ食いになってしまうからです。結局、太りやすくなるといいます。
とくに朝ご飯を抜くのはよくないというのが否定派の主張。国立がん研究センターなどの研究チームによると、朝食を週に2回以下しか食べていない人は、毎日食べている人に比べて脳出血のリスクが36%も高いというデータがあるのです。
ただし、1日2食ダイエットの肯定派は、朝食を食べないことによって大きな病気なるリスクが高まるデータを「仕組みはわかっていない」と一蹴します。別の研究では、朝食を食べない方が食事のときの血糖値の急上昇が少ないというデータもあるのです。
1日2食は長い歴史では当たり前
また、睡眠中というのは断食状態という考え方もあります。断食明けの朝は老廃物を排泄する時間帯ということ。いきなり食事を摂るのは胃腸に負担をかけてしまうという考え方です。
実際、1日3食という食生活が定着したのは、じつは近代に入ってから。江戸時代になると少しずつ3食が普及しますが、武士はかなり遅くまで1日2食でした。世界的にも3食化が浸透したのは近代になってからの話です。
このため、1日2食という生活は、長い歴史で見ると極めて当たり前だったということ。自然治癒力や免疫力のあった当時の人々の生活に近いほうが、むしろ健康的なのかもしれません。
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