短期間で痩せると糖尿病を引き起こす危険がある
短期間で痩せるダイエットが引き起こす脂肪肝。放っておくとさらに厄介なことがおこってしまいます。短期間で痩せると糖尿病を引き起こす危険があるのです。そこで、健康な肝臓の人と脂肪肝の人に通常のお昼ご飯を食べてもらい、食後の血糖値の変化を見てみましょう。
短期間で痩せると隠れ糖尿病になる
健康な肝臓の人の場合、食前と食後1時間、食後2時間の血糖値の変化はごくわずかです。ところが、脂肪肝の人は食後1時間で急激に血糖値が上昇。食後2時間でも数値が落ちていませんでした。
食前の血糖値が正常でも、食後の血糖値が急激に上がってくる人は「隠れ糖尿病」とも呼ばれます。じつは脂肪肝の人というのは、糖尿病予備軍の人が非常に多いのです。そして、短期間で痩せるダイエットもそれに該当します。
じつは肝臓は、食事の後に血液中に増えてきた血糖を貯める臓器でもあります。ところが、肝臓に脂肪がたくさん溜まっていると、食後に増えた血糖をあまり溜め込むことができません。
短期間で痩せると高血糖になりやすい
肝臓は脂肪の貯蔵庫であるとともに、糖の貯蔵庫でもあります。食事で糖を摂取すると、糖を一時的に蓄えるのも肝臓。この働きで、血液中の糖の量が一定に保たれるというわけです。
しかし脂肪肝の場合、脂肪でいっぱいになった肝臓に糖を引き受ける余裕はありません。たくさんの糖が血液中にあふれて高血糖になるのです。これが糖尿病の引き金になると考えられています。
血糖は筋肉などにも蓄えられます。しかし、短期間で痩せるダイエットでは往々にして筋肉も少なくなっているもの。その意味でもダイエットで脂肪肝になった人は高血糖になりやすい状態。まさに悪循環といえるでしょう。
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