褐色脂肪細胞は筋トレすると増やすことができる
体の中にはエネルギーを消費する脂肪細胞が存在します。それが褐色脂肪細胞。褐色脂肪細胞を刺激することで、脂肪を燃やすことができるのです。ただし、褐色脂肪細胞は大人になるにつれてなくなると考えられてきました。しかし、その褐色脂肪細胞は筋トレすると増やすことがわかってきたのです。
褐色脂肪脂肪はエネルギーを消費
筋トレの刺激で筋肉の中で増加する「PGC1-α」は、遺伝子の転写に関わるタンパク質。持久力に関わるミトコンドリアの数を増やしたり、活性度を上げ働きがあります。じつはPGC1-αの役割はこれだけではありません。
筋肉内にPGC1-αが発現すると、まず「FNDC5」という物質が作られるのですが、この一部が血液液中に遊離します。それが「イリシン」です。筋肉が分泌するホルモンと考えるとわかりやすいかもしれません。
そして、イリシンはエネルギーを溜め込むばかりだった脂肪の性格を変化させるのです。エネルギーをどんどん消費してくれる脂肪にしてくれます。それが褐色脂肪細胞です。
褐色脂肪細胞にイリシンが変える
脂肪細胞には中性脂肪の備蓄タンクである白色脂肪細胞と、エネルギーを消費する褐色脂肪細胞の2種類があります。褐色脂肪細胞は、筋肉が未発達で発熱できな子どもにはかなりの量が存在。大人になるにつれてなくなると考えられきました。
しかし、イリシンは白色脂肪細胞を褐色脂肪細胞に変える働きがあることが判明。イリシンはエネルギーを溜め込む脂肪を、エネルギーを消費する脂肪に変えてくれるというわけです。
筋トレはダイエットに有効とされていますが、それは筋肉量が増えることで消費エネルギーが増加することに理由があります。加えて、白色脂肪細胞を褐色脂肪細胞に変える効果が加わって、消費エネルギーがさらに増加していたのでした。
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