「朝にバナナは食べない方が良い」は嘘?本当?
2008年に大ブームを巻き起こしたのが「朝バナナダイエット」です。一方で、ネット上では「朝にバナナは食べない方が良い」と言われたりもしています。また、そもそも「朝にバナナを食べるだけでなぜ痩せる?」という人もいるでしょう。「朝にバナナは食べない方が良い」は嘘なのか、本当なのか見ていきましょう。
朝にバナナは食べない方が良い理由
「朝にバナナを食べない方が良い」という主張には一理あります。というのも、寝ている間は断食状態なので、朝は老廃物を排泄する時間という考え方があるからです。
朝食を食べることによって、本来は腎臓や大腸などの解毒・排泄に使われるはずの血液が、消化・吸収に使われてしまうことになります。すると、体の中に老廃物や毒素などの汚れがたまりやすくなるという考え方です。
一方で、朝食に食べると代謝や脂肪燃焼が活発になって痩せるというのが「朝バナナダイエット」。一時期、バナナが売り切れになったことで話題になりました。この朝バナナダイエットは、いわゆる置き換えダイエットの一種です。
朝にバナナは食べないでリンゴにする
そして、置き換えダイエットがうまくいくには条件があります。たとえば、朝はパンだけとかご飯だけなど、炭水化物に偏った食事の人には、よりミネラルやビタミン、食物繊維が含まれているバナナの方がよいでしょう。
とはいえ、そもそも朝に食べるものがバナナでなくてはならない理由はありません。朝にフルーツを食べるというダイエット法はもともと存在しています。
じつは、朝バナナダイエットを主張した先生は「バナナは1年を通して安定して手に入るし、値段も安いから」といった理由だけだったようです。「朝にバナナは食べない方が良い」という主張が気になる人は、バナナをリンゴに置き換えてダイエットするのも手かもしれません。
朝にバナナは食べない方が良い理由に果糖
朝にバナナを食べない方が良いといわれるもう1つの理由が「果糖」の存在かもしれません。フルーツ系ダイエットで注意しなければならないのは果糖という糖質が多く含まれていること。糖質が体に吸収されると、脂肪となって体に蓄えられてしまうのです。
朝にバナナを食べるときには、1日の総摂取カロリーで見たときにカロリーオーバーになっていないかを考えます。バナナなら2本までにしておくのがよいでしょう。
その意味で、バナナを食後のデザートに食べるのは非常に理にかなっているといえるでしょう。食事のあとは血糖値が上昇するもの。それをフルーツの食物繊維が小腸の粘膜に張り付くいて、糖質の吸収が緩やかにしてくれるからです。
朝にバナナは食べない方が良いは嘘?
朝にバナナは食べない方が良いは嘘かもしれない研究もあります。それは、朝のむくみ対策にはバナナ1本を食べると効果的という話です。
動いているときは水分が特定の部分にたまりませんが、寝ている間は身体がほぼ水平になっているので、水分が移動して溜まりやすい状態。とくに顔の皮膚やまぶたなど目の周りの皮膚は非常に薄いので、より強くむくみが出るのです。
また、寝ている間は顔の筋肉をあまり使わないので、リンパの流れや血流が悪くなります。ラーメンなど塩分の多い食事をとった翌朝も、むくみやすくなります。
朝にバナナを食べた方がむくみに良い
そんなとき、朝食と一緒に摂ることでむくみ対策できる食材がバナナなのです。バナナに豊富に含まれるカリウムには、摂りすぎた塩分と水分を排出してくれる作用があります。体内の血液に含まれる塩分を尿と一緒に排泄する作用があるのです。
すなわち、むくみ対策には、朝にバナナを食べた方が良いということ。常温で手軽に食べられるため、体を冷やしにくいこともポイントです。ほかにも「メロン」や「キウイ」「さくらんぼ」「いよかん」「桃」「オレンジ」など、カリウムを豊富に含む果物があります。
また、バナナ以上にカリウムが豊富なのがアボカドです。バナナ1本とアボカド1個を比べると「2.5倍」も多くカリウムを含んでいます。時間に余裕があるなら、朝のむくみ対策にはアボカドを食べるとよいでしょう。