世界初の即席麺として1958年に誕生した伝説の商品です。1食あたりの塩分量は約5.3gで、当時としては画期的な減塩設計でした。現代の健康志向に合わせ、スープの濃さを調整することで、さらなる減塩も可能です。

開発者の安藤百福氏は、戦後の食糧難を背景に、手軽で栄養価の高い食品の開発を目指しました。試行錯誤の末に完成した「油熱乾燥方式」は、麺を油で揚げることで水分を飛ばし、長期保存を可能にする画期的な製法でした。この発明により、わずか3分のお湯注ぎで食べられる即席麺が誕生し、世界の食文化に革命を起こしました。2017年には、製造技術や独自の形状が評価され、IEEEマイルストーンにも認定されています。