クールダウンは「主運動を軽めに」で疲労回復
運動後のクールダウンといえば、軽いランニングや整理体操を思い浮かべる人も多いでしょう。スポーツに科学的なアプローチがとられるようになったいま、クールダウンはどう変わってきたのでしょう? じつは疲労回復に効果のあるクールダウンは「主運動を軽めに」が正解なのでした。
クールダウンは主運動を軽めに行う
疲労回復にクールダウンが重要なことが再認識されつつあります。とはいえ、どのような運動を行うのがクールダウンには有効なのでしょうか?
スポーツの種目を問わず、軽いジョギングや体操はかなり以前から行われていました。整理体操を体育の授業の最後にやった経験は誰にでもあるでしょう。そこにストレッチが加わったのが1980年代です。
疲労回復に効果のあるクールダウンに関しては、いくつかの研究報告があります。それらの報告から導き出されている結論は「主運動を軽めに」ということです。
クールダウンは時代とともに変化
主運動とは、野球であれば「投げる・打つ」という動作。サッカーであれば「走る・蹴る」となりますし、水泳であれば「泳ぐ」動作になります。それらを実際の動作のときよりも強度を落として軽めにやることが、クールダウンとして効果的なのです。
野球の練習後の軽めのキャッチボールや水泳の練習後の軽く流す泳ぎなどを、実際にクールダウンとしてやってきた経験があるはず。つまりスポーツの世界では、経験的に適切なクールダウンが行われていたのでした。
さらに、最近のスポーツ界でのクールダウンとしては、軽めの主運動に加えて、疲労回復効果の高いストレッチやマッサージを入念に行うのが主流。時代とともにクールダウンも少しずつ変化しているのです。
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