腰痛予防に効く腰の負担を最小限に抑える座り方
人間は座るときに左右どちらかに偏ってしまうもの。腰痛予防には、この利き尻の偏りを抑えることが大切です。そんな利き尻の偏りを招いてしまう原因が、ふだん私たちが何気なくやってしまう座り方にあります。腰痛予防に効く腰の負担を最小限に抑える座り方を紹介しましょう。
腰痛予防のためのモデル座り
利き尻を招く危険な座り方は3つ。1つは足を組んで座ること。足組座りは骨盤が後ろに倒れて、プラスでねじりが加わります。すると、椎間板にかかるストレスが著しく増してしまうのです。
すべり座りも、利き尻の偏りを招いてしまう原因。通常の背骨は関節の隙間は均一ですが、すべり座りをすると関節の隙間が空いてしまうのです。いわば骨によるストッパーがない状態。腰椎が横にずれやすい非常に無防備な状態です。
3つめはモデル座り。足を揃えて左右どちらかに流して座る姿勢です。この体勢では骨盤が傾いてしまい、腰にストレスがかかるのは明白でしょう。モデル座りをするなら腰痛予防のため、楽なほうを「1」、違和感のあるほうを「2」の割合で、左右均等になるように心がけることが大切です。
腰痛予防に効果のある座り方
それでは、利き尻の偏りを防いで腰痛予防に効く腰の負担を最小限にする座り方を紹介しましょう。それは「スタック・シッティング」と呼ばれる座り方です。まずはお尻を突き出して椅子の先端に腰かけてください。
続いて、足を前後に開いて、前に出した足は小指側の側面を床につけるように足首を軽く曲げます。後ろに引いた足は、膝を深く曲げてつま先を立てた状態。最後に股を少しだけ開いて姿勢を安定させます。時々、左右を入れ替えてください。
スタック・シッティングは一見すると行儀が悪いように見えるもの。しかし、前足は体が前に倒れるのを防ぎ、後ろ足は骨盤を立てるように作用します。そして、足を開くことで左右のブレがなくなるのです。足を大きく前後や左右に開きにくい場合は、小さく前後に開くだけでも腰痛予防に十分効果があります。
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