グレープフルーツは栄養が行き渡った丸形を選ぶ
グレープフルーツは横から見ると、丸いものと頭が少しとがったものという2種類の形状があります。はたして、どちらのほうが甘いかご存じですか? じつは、丸いグレープフルーツのほうが、頭がとがった形状のものより甘いのです。丸いグレープフルーツのほうが栄養がよく行き渡っています。
グレープフルーツの栄養成長の枝
実際に糖度計を使ってそれぞれの甘さを計測してみると、丸いグレープフルーツの数値は「11.8」でした。一方、頭がとがった形状のグレープフルーツの数値は「9.8」です。丸いほうが甘いのでした。
この甘さの違いは、グレープフルーツの枝に秘密があります。グレープフルーツの木には、タイプの違う2種類の枝があるのです。それが栄養成長の枝と、生殖成長の枝になります。
グレープフルーツなどの柑橘類は、同じ木に役割の異なる2種類の枝が存在。1つは栄養成長の枝といい、枝を成長させるための枝になります。もう1つの生殖成長の枝は、果実を成長させるための枝なのです。
グレープフルーツに栄養が届く枝
この2つの枝は、見た目ではほとんど見分けがつきません。ただし、生える場所にそれぞれ傾向があります。上に上に伸びようとしているので、上のほうが枝を成長させる枝が多いのです。一方、果実を成長させる枝は下のほうに生えています。
そして、どちらの枝に実が成るかによって、果実の甘さと形が異なるのです。枝を成長させる枝に実が成ると、葉っぱで作られた栄養は枝の成長に使われることになります。果実にはあまり栄養が届けられません。このため、糖度が低くて頭がとがった実になるのです。
一方、木の下のほうに成る実には葉っぱからたっぷりと果実に栄養が送られます。すると、糖度が高くて丸い実になるのです。甘いグレープフルーツが食べたい人は、果実に栄養が行き渡った丸い形状のものを選びましょう。
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