筋トレの食事で糖質制限に注意すべき理由とは?
多くの人が取り組んでいるダイエット法が糖質制限です。摂取する糖質を減らすと、インスリンの分泌が抑えられ、脂肪が体内に貯蓄されにくくなります。さらに、糖エネルギーの代わり脂肪を燃焼。短期間でダイエット効果が現れます。ただし、筋トレの食事においては糖質制限には注意が必要です。
筋トレの食事は糖質制限で材料減
糖は筋肉に取り込まれると、筋グリコーゲンとして筋肉の中に蓄えられます。ここで筋肉が血糖をエネルギー源とするときには、血糖より先に筋グリコーゲンを利用。筋グリコーゲンが経たら血糖が補うという仕組みです。
そのため、体の中には筋グリコーゲンがあらかじめ貯蔵されています。常に600gほどの筋グリコーゲンが蓄えられているのが通常です。しかし、筋トレの食事で糖質制限をしてしまうと、筋グリコーゲンを作る材料が減ってしまいます。
すると、筋肉の中にあるAMP活性化プロテインキナーゼという酵素が活性化。筋肉を作っていくためのタンパク質の合成にブレーキがかかって、糖質よりも脂肪をエネルギー源として使うようになります。
筋トレの食事は糖質制限に注意
そして、筋肉はより持久性の高い筋肉づくりにシフト。力強く太い筋肉は燃費がよくないので、エコな筋線維を作るようになります。これは、すなわち遅筋化が進むということです。
これでは、筋肉を太くするための筋トレが糖質制限の食事によって台無しとなってしまいます。これが筋トレの食事で糖質制限に注意すべき理由。ただし、筋肉を太くする効果が台無しとなるのは、短期的に極端な糖質制限をした場合の話です。
筋トレの食事で、夕食だけお米を抜く程度の食事制限であれば、とくに問題はありません。むしろ、筋トレの効果と相まって適切なダイエット効果を得ることができるでしょう。
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