仙腸関節ストレッチで腰痛治療するAKA-博田法
多くの人々を悩ませ続けている「腰痛」。じつは、これまでにない画期的な治療法があります。上半身と下半身をつなぐ仙腸関節にその秘密があるのです。その画期的な腰痛治療を行っているのが、東京・豊島区にある望クリニックの住田憲是院長。仙腸関節ストレッチで腰痛治療するAKA-博田法です。
腰痛の原因は仙腸関節の機能障害
腰痛の原因の多くは「椎間板ヘルニア・脊柱管狭窄症・腰椎すべり症」の3つといわれています。しかし、住田院長によるとこれがまったくの大誤解。腰椎の軟骨が飛び出してしまう椎間板ヘルニア、神経の通る管が狭くなる脊柱管狭窄症、腰椎がズレてしまう腰椎すべり症は多くの場合、腰痛とは無関係というのです。
腰痛の大部分の原因は、仙腸関節にあるというのが住田院長の考え方。仙腸関節とは、体の真ん中の骨盤にある関節です。腰を支える腸骨と、背骨につながる仙骨の間にある溝の部分。上半身と下半身をつなぐ重要なポイントです。
この仙腸関節が2ミリ程度わずかに動くことで、ビルの免震構造のように骨や筋肉にかかる衝撃を吸収しています。そして、転んだり疲れが溜まったりすることで、この仙腸関節がねじれて動かなくなることがあるのです。この状態を「仙腸関節の機能障害」といい、これこそが腰痛の原因なのです。
仙腸関節ストレッチで腰痛が治る
日常生活で仙腸関節に負担がかかる行動をとると、仙腸関節が動かなくなってしまいます。その影響で関連する筋肉が異常収縮。それが痛みやしびれとなって現れるのです。これが腰痛のメカニズムというわけです。
そして、住田院長が行っている治療法が「AKA-博田法」です。「AKA」とは「ArthroKinematic Approach」の略。日本語では「関節運動学的アプローチ」といいます。これは腰痛のおもな原因が仙腸関節の機能障害にあると考え、その動きを改善することで腰痛を治療する方法です。
AKA-博田法が生まれたのは、じつは35年ほど前。リハビリテーション医の博田節夫先生が開発し、その効果の高さから当時は大きな話題となりました。しかし、あまりにも習得が難しい治療法であったため、取り組む人が限られていたのです。
治療は、仙骨と腸骨に指をかけて仙腸関節の状態を診断。それから、ミリ単位で関節の隙間を押し広げます。そして、仙腸関節を滑らせるように動かしてストレッチすることで、正常な動きを取り戻しているのです。AKA-博田法の仙腸関節ストレッチで、腰痛で来院する患者の90%が治っているのでした。