臭い玉の画像を拡大すると見えてくるものとは?
ふと口の中から白い米粒のような塊がポロリと出てきたことはありませんか? じつはこれ「臭い玉」です。手にとって潰してみると悪臭を放つのが特徴。この臭い玉の画像を拡大していくと、そこに見えてくるのはなんと細菌の死骸でした。臭い玉の画像から見えてくる、その発生メカニズムを見ていきましょう。
臭い玉の画像を拡大すると細菌の死骸
臭い玉とは、医学的には「膿栓」と呼ばれています。臭い玉はのどの奥にある扁桃の表面にあるでこぼこにできるもの。扁桃はこれまで扁桃腺と呼ばれてきた場所で、のどの両脇にある丸い部分。左右に1つずつあります。
臭い玉を画像で見ると、のどの奥のひだひだの間に白い塊がくっ付いていることがわかります。この扁桃にくっ付いていた臭い玉がはがれ落ちて、ある日突然ポロリと口の中から出てくるというわけです。
臭い玉を拡大した画像を見てみると、そこに現われるのはなんと細菌の死骸の塊。じつは扁桃で繁殖してしまった細菌が死骸となり、それが固まって臭い玉となります。臭い玉が悪臭を放つのは細菌の死骸だからです。
臭い玉の画像は扁桃にくっ付いている
そもそも扁桃は免疫を担うリンパ組織の一部。扁桃は感染を防ぐ役割を果たす部位になります。しかし、体の抵抗力が弱ったりすると、扁桃にくっ付いた病原菌の力が上回ってしまって細菌が繁殖してしまうのです。
臭い玉が扁桃にくっ付いている画像を見てわかるとおり、悪臭を放つ臭い玉はのどを通る空気とじかに触れています。こうして臭い玉は、口臭の原因にもなるのです。あまり健康的な状態とはいえません。
しかも、臭い玉が月に3~4回出ることが3か月以上続いたら、それは慢性扁桃炎という病気です。治療には炎症を抑える薬の服用があるほか、臭い玉は吸引して取り除くこともできます。
臭い玉の画像から扁桃炎がわかる
臭い玉の画像を見ると、のどの扁桃のへこんだ部分に入っています。空気中に存在するばい菌が口の中に侵入すると、たどりつくのが扁桃。扁桃は体を守る免疫器官であるため、免疫細胞がばい菌の侵入を阻止しようとします。
のどの腫れるのは、免疫細胞がばい菌と戦っている証拠。いわゆる扁桃炎の状態です。そして、臭い玉は画像でわかるとおり、このばい菌の死骸の塊。臭い玉自体にはとくに害のあるものではありません。
ただし、この臭い玉が出る状態が長く続くことは問題。扁桃で免疫細胞とばい菌との戦いが続くと、免疫系の異常をきたすようになるからです。ちなみに、扁桃は免疫を担うリンパ組織の一部になります。
リンパ組織は扁桃以外にも鼠径部やわきの下など全身に存在。そして、全身のリンパ組織の中で、扁桃だけが体の外部にあります。このため、臭い玉が出る状態が続くということは、免疫システムが疲弊しているということです。
臭い玉の画像でわかる取り方とは
疲弊によって免疫系に異常がおこると、全身の免疫細胞がばい菌などの敵がいなくても攻撃を開始。肌荒れなどの症状を引き起こします。場合によっては、腎臓病を引き起こすこともあるのです。
そんな臭い玉の取り方は画像からわかるとおり、うがいが有効。ただし普通のうがいでなく、わざとのどの奥まで水が届くようにします。吐き出すときは、のどの奥の粘膜に付いた汚れをこそげ取るイメージで、のどの奥のほうから唾液を出すのです。
臭い玉の画像から付着しているのはのどの奥の両脇。ここを刺激して唾液を吐き出すことで、臭い玉を取り除くわけです。何度かうがいを繰り返すと、唾液に混じって臭い玉が出てきます。
■「臭い玉」おすすめ記事
臭玉(においだま)は細菌の死骸だからクサイ
掌蹠膿疱症の原因は潰すと悪臭を放つ臭玉だった
腎臓病の原因が臭玉?慢性扁桃炎を見逃さない
臭玉の原因は口呼吸!口輪筋トレーニングで治す