前頭葉を鍛えるなら昨日のお昼ご飯を思い出す
鍛えない肉体が衰えていくように、何もしなければ脳の老化は進むばかり。年齢と重ねるごとに脳は弱っていきます。そこで、脳を活性化できる簡単トレーニングを紹介しましょう。とくに前頭葉を鍛えることで、細くなった記憶の回路が回復。脳が活性化して記録力がアップするのです。
前頭葉が側頭葉の記憶を引き出す
さっそく、身近な質問に答えるだけで前頭葉を鍛えることができる簡単トレーニング方法を紹介しましょう。それが「昨日のお昼ごはんは?」「一昨日のお昼ごはんは?」「一週間前のお昼ごはんは?」という質問に答えることです。
このトレーニングは、具体的に「エピソード記憶」と呼ばれる記憶力を鍛えるもの。エピソード記憶とは、個人的経験に関する「記憶=思い出」のことです。ただし、一般の人は日常生活の中で過去を振り返ることがなかなかありません。
ここで記憶がどのようなメカニズムがを確認しておきましょう。記憶を引き出すとは「側頭葉」にある記憶の貯蔵庫を「前頭葉」に引き出すこと。そして、前頭葉は記憶があるかないかを知っているのです。
前頭葉を鍛えることで記憶力アップ
そして、もの忘れという状態は、知っているはずの前頭葉が側頭葉の記憶を引き出せないこと。前頭葉と側頭葉の連携不足が原因。前頭葉と側頭葉の間にある記憶の回路が細くなってしまっているのです。
年齢とともに側頭葉と前頭葉をつなぐ脳の回路が細くなり、記憶を引き出しにくくなります。これがもの忘れの原因。逆にいうと、私たちの脳は思い出せる記憶よりはるかに多くのデータを蓄えているということになります。
実際にこのトレーニングをやると、ふだん使っていない脳の回路を使っている感覚があるはず。こうして記憶を引き出そうとすると、前頭葉を鍛えることが可能。脳が活性化して記憶力アップにつながるのです。
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