アミロイドβを掃除する食材で認知症を予防する
認知症の原因物質といわれるのが「アミロイドβ」です。アミロイドβが脳の中に蓄積されると、神経細胞を傷つけて死滅させてしまいます。このアミロイドβを減らす効果が期待できるのがカマンベールチーズです。さらには、ビールにも同様にアミロイドβを掃除する効果が期待できます。
アミロイドβが脳の中に異常に蓄積
東京大学の研究によって、カマンベールチーズに含まれる成分であるオレイン酸アミドなどに、認知症を予防する効果のあることがわかりました。なお、ほかのチーズの成分でも研究を行いましたが、一番有効なのはカマンベールチーズといいます。
実際、普通のエサを食べたマウスとカマンベールチーズの成分を食べたマウスの脳画像を比べてみると、アミロイドβが少ないことがわかります。
アミロイドβは加齢とともに、大半の人に溜まっていくものです。ただし、アルツハイマー型の認知症の人は、何らかの原因によってアミロイドβが脳の中に異常に蓄積してしまいます。
アミロイドβは毛玉のような塊を形成して脳の細胞に付着。その付着した塊から神経細胞を死滅させる毒素を出すのです。これがアルツハイマー型認知症の一番の原因と考えられています。
アミロイドβを掃除してくれる成分
その認知症の原因物質といわれる、脳に溜まったアミロイドβを掃除してくれるのがカマンベールチーズの成分であるオレイン酸アミドなどの成分。どれくらい食べれば効果があるかなどは、今後の研究に期待しましょう。
また、ビールに認知症予防に期待できる成分が含まれていることが、最新の研究で明らかになりました。これは東京大学と学習院大学などの研究チームが2016年に発表したものです。
ビールの苦み成分であるホップという植物に含まれるイソα酸が、認知症の原因物質といわれるアミロイドβを掃除してくれることがわかりました。ただし、量的にどれくらい飲めばよいかはまだわかっていません。
一方、アルコールは飲みすぎると認知症の発症率が高まるという研究もあります。分量としては、ほどほどがよいでしょう。アルコールの適切な量というのは、純アルコールで1日20gほどといわれています。これはビールでいうと中ビン1本です。
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