筋膜リリース注射で揉んでも治らない肩こり改善
揉んでも揉んでもほぐれない厄介な肩こり。いまや世の中にあふれるほど増殖した肩こり改善法。いったい何を選べばわからないという人も多いはず。そこで、その治療法を施せばたちまち肩こりが改善するという話題の方法を紹介しましょう。それが凝り固まった筋膜の滑りをよくする筋膜リリース注射です。
筋膜性疼痛症候群は筋膜が癒着
肩こりで治療する場所は筋膜。筋膜とは筋肉の線維を束ねている薄い膜のことです。そして、そこに筋膜性疼痛症候群またはMPS(Myofascial Pain Syndrome)という概念があります。
筋膜性疼痛症候群は、筋膜自体に痛みの元となる原因が多く存在する状態のこと。アメリカではすでに広く認知されています。私たちの体にはたくさんの筋線維があり、それを筋膜が覆うことで筋肉の動きを滑らかにしています。
しかし、筋膜の動きが悪くなって筋膜同士が折り重なって付着してしまうと、その癒着した部分に痛みが発生。さらに筋膜が付着することで、筋肉自体の動きも悪くなります。その結果、血流が悪くなって肩こりが悪化するのです。
筋膜リリース注射で筋膜をはがす
そして、筋膜が癒着が原因でおこる肩こりを治療するのが「エコーガイド下筋膜リリース注射」になります。治療の際、まず使用するのが高性能なエコー診断装置。これを痛む部分に当てます。
ここで、筋肉が癒着して折り重なっている場所は厚みを増しています。このため、エコー診断装置には白く映るのです。続いて取り出したのは注射器。注入するのは特別な薬ではなく、体液に近い成分の点滴液です。
この筋膜リリース注射は、エコー診断装置を見ながら痛みを感じる白い部分に注入していきます。すると、魔法のように白い部分が消滅するのです。これは筋膜にある痛みを感じる部分を狙って、筋膜をはがす治療をしているということ。筋膜と筋膜の滑りがよくなることで、可動域が改善して肩こりが治るのです。
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