早期発見が難しい膵臓癌を判別できる最新検査法
早期発見しないと手遅れになるのが膵臓癌です。とはいえ、膵臓癌は通常の検査ではなかなか見つけることができません。ところが、そんな膵臓癌を早期発見できる最新の検査法が全国の病院に普及しつつあります。いずれは血液1滴から、すべての癌の部位を判別できるようになるでしょう。
膵臓癌を血液で判別できる検査
癌は早期発見・早期治療が有効です。しかし、多く時間を費やして検査をしても発見が難しい癌があります。それが「膵臓癌」です。膵臓癌は見つけにくいうえに、進行がとても早いという特徴があります。
そんな膵臓癌をわずか1滴の血液で判別できる検査が登場しました。しかも、判定時間はわずかに3分。しかも、これまでのPET検査などでは10mmの大きさでないと発見できなかったものが、この検査は1mm程度の初期の癌でも検出できます。
実際に、癌の最新検査のやり方を見てみましょう。まず血液を採取したら、遠心分離器にかけて血清を抽出します。その血清を開発した特殊な金属チップに垂らすのです。
膵臓癌や胃癌などを検査で判別
チップを顕微鏡にセットして3分待つと、癌にかかっているかが確実にわかるといいます。癌患者の血液にはヌクレオソームというタンパク質が多いという特徴があり、それを検出するのです。
金属チップには血液中のヌクレオソームを感知する、過酸化銀メソ結晶という物質が含まれています。そして、顕微鏡で光の「大きさ・強さ・密度」を評価して、部位の特定をするというわけです。
光の強さや密度などの特徴で、胃癌や大腸癌などの判別が可能になります。これで発見が難しい膵臓癌も発見できるというわけです。この癌検査は全国20か所以上の病院で実施されています。
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