リンパ液の流れはつま先から鎖骨まで1日かかる
リンパ管は血管と寄りそうように全身に張り巡らされています。全身でできた老廃物のうち、比較的小さなものは静脈から、大きなものはリンパ管を通って排出されるのです。ただし、リンパ管の中を通っているリンパ液の流れは非常にゆっくり。リンパ液の流れはつま先から鎖骨まで1日かかるのです。
リンパ液と血液は流れる速さが違う
リンパ液と血液とは流れる速さがまったく違っています。心臓を出た血液は、およそ40秒で体を1周しますが、リンパ液はつま先からゴールとなる鎖骨まで、1日かかって流れているのです。
リンパには心臓のような強力なポンプがないため、自分の力では流れません。静脈は横になって寝ていてもちゃんと血液が心臓に帰っていきますが、リンパ液は寝て全身の力を抜いた状態ではほとんど動かないのです。
いわばリンパは、マカロニに水か入っているような状態。やさしく押してあげるだけで、中の水分が動きます。さらに、手首やひじや膝など、硬い関節の部分はリンパ液が越えづらい部分。ここをやさしく動かすことがリンパ液を流すコツです。
リンパ液の流れを歩くだけで改善
リンパと静脈というのは、もともと発生学的には同じもの。その違いは、たとえていうと静脈は現代の東海道のようなもの。新幹線もあれば高速や国道があります。どれか1つ詰まってもちゃんと流れていくのが静脈です。
一方のリンパは、昔の東海道のようなもの。箱根の関所を通らないと先に進めないような構造です。上半身は脇の下にある腋下リンパ節、下半身は鼠径リンパ節を通らないとリンパ液は通れません。
ここをやさしくマッサージすることがリンパ液をスムーズに流すポイント。そこで、歩くだけでリンパ液の流れを改善する方法を紹介しましょう。それは腕を大きく振って歩幅を広く歩くこと。これだけでリンパ液の流れは改善できます。
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