快便の秘訣は睡眠中におきる「大ぜん動」だった
私たちが日中に生活しているとき、大腸は眠っているようなもの。一方、夜になって脳が休むと大腸は目を覚まします。そして、朝になって脳が目を覚ますと、再び大腸は眠り始めるのでした。そして、大腸が目を覚まして行っているのが「大ぜん動」です。快便の秘訣はこの大ぜん動にあるのでした。
快便は大ぜん動があるかないか
大ぜん動は私たちが夜寝ているあいだに、ほんの短い時間にしかおきない現象。大腸が昼間に見せるのとは違う、腸ダイナミックな動きなのです。そして、この大ぜん動があるかないかが、快便の秘訣になります。
大ぜん動とは、腸の半分くらいから肛門側の部分がダイナミックに収縮する動き。まるでミミズやヘビなどが身をくねらせてうごめくような動きをします。あたかも歯磨きのチューブをグイっと絞るような動き。これが快便を導くわけです。
もともと大腸はぜん動運動することで知られています。ぜん動運動は、大腸の壁から栄養や水分を効率よく吸収しようと食べ物を動かす運動です。内容物は動く距離はだいたい2~3cmほどになります。
快便のためにカスを直腸に運ぶ
ぜん動運動は寝ているときに活発になりますが、起きているときにも動いているもの。一方、大ぜん動がおこるのは夜。しかも、いくつかの条件がそろったごく短い時間だけです。
そして、大ぜん動はぜん動運動の200倍の活発さ。栄養や水分を吸収したあとのカスを、腸の半分くらいから直腸まで一気にカスを運んでしまうのです。大ぜん動は食べ物のカスを直腸まで運ぶために特化した動きといえます。
こうして眠っているうちにカスが直腸まで届くと、翌朝になって私たちは便意を感じるというわけ。大ぜん動が健康なお通じを招いてくれるわけですこのように、快眠の秘訣は睡眠中におきる大ぜん動にあるのでした。
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