みかんの栄養で糖尿病などの発症リスクが下がる
みかんの栄養で、生活習慣病の発症リスクが低くなることがわかりました。農業・食品産業技術総合研究機構は、1,037名を対象とした10年間におよぶ追跡調査で、みかんに含まれる栄養の血中濃度が高い人ほど、糖尿病や非アルコール性肝機能異常症の発症が抑えられることを発表したのです。
みかんの栄養と生活習慣病リスク
欧米を中心とする最新の栄養疫学研究では、果物や野菜の摂取ががんや循環器系疾患の予防に重要であることがわかってきました。これらの生活習慣病の発症には酸化ストレスが関与しています。
そして、果物や野菜に多く含まれるカロテノイドなどの抗酸化物質が酸化ストレスを軽減。結果として、さまざまな生活習慣病の予防に有効であると考えられています。
そこで研究チーム、みかんの栄養として含まれる抗酸化物質カロテノイドが健康に及ぼす影響を疫学的に調査を開始。血中カロテノイド値と2型糖尿病などの生活習慣病の発症リスクとの関連について解析しました。
みかんに含まれる栄養の血中濃度
研究チームは、みかんに含まれる栄養の血中濃度によって対象者を分類。毎日食べていない低グループと、毎日1~2個食べる中グループ、毎日3~4個食べる高グループに分けました。
その結果、みかんに含まれる栄養の血中濃度が高い人ほど、糖尿病や非アルコール性肝機能異常症の発症を抑えられることがわかったのです。具体的には、2型糖尿病の発症率は低グループを1としたら高グループは0.43でした。
脂質代謝異常症の発症率は、低グループを1としたら高グループは0.66という結果。同じように非アルコール性肝機能異常症の発症率は、低グループを1としたら高グループは0.51だったのです。
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