笑い療法士が週に一度は泣くことをすすめる理由
笑い療法士とは、いわゆるお笑いとはちょっと違います。笑いと健康の関係について研究する医師のグループが2005年に定めた資格です。そんな笑い療法士がおすすめするストレス解消法が、週に一度は泣くこと。じつは、泣くことによる癒し効果は笑うことよりも強かったのです。
笑い療法士は医師や看護師が中心
笑い療法士は笑いが持つ免疫力や自己治癒力を引き出す働きに注目し、笑顔を引き出すサポートを行うことで病気の予防や治療につなげていこうという取り組み。現在、医師や看護師を中心に、全国で785名の笑い療法士が活動しているのです。
人間は笑うと、脳に刺激がバババーッと走ります。すなわち、脳が目覚めるのです。実際、中央群馬脳神経外科病院ではかつて、笑いと脳の活性化についてのある実験を行いました。脳疾患を抱える患者22名に落語を鑑賞してもらったのです。
そして、落語を聞く前と聞いたあとの脳の血流量を調べたところ、なんと22人の6割以上にあたる14人の血流量が増加しました。笑いが脳を活性化することがわかったのです。
笑い療法士は泣くことを重要視
そして、笑い療法士が笑いを引き出すために重要視するのは、まず泣くこと。人間はつらいことがあったときは、笑おうと思っても笑えないことがあります。そして、泣くというのは癒し効果が笑うことよりも強いのです。
実際、泣くことで涙と一緒にストレスホルモンのいくつかが出ていってくれます。だから、人間は泣くとスッキリするというわけ。笑顔になるためにはまず泣いて、ストレスを解消することが大切なのです。
泣くといっても大泣きする必要はありません。映画や漫画、小説など必ず泣けるものを用意しておいて、週に一度くらい泣くようにするだけでOK。これがストレスの解消にとても有効なのです。
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