筋力低下が肥満の原因!安静時代謝をアップする
以前に比べて筋肉の重要性は広く知られるようになりました。ダイエットでも筋肉を落とさないことが重要ということは、もはや常識になりつつあります。というのも、筋力低下は代謝が低下するからです。多くの肥満の原因は、筋力低下にあるといっても過言ではありません。
筋力低下が太ってしまう原因
人間が太るか痩せるかは、摂取エネルギーと消費エネルギーの差で決まります。太るのは、シンプルにいえば摂取エネルギーが消費エネルギーより多いからです。とはいえ、若いころから食べる量も運く量も変わっていないのに、太ってきたという人もいるでしょう。
それでも太ってしまうのは、筋力低下に原因があります。運動不足や加齢によって、知らず知らずのうちに筋肉が減少して筋力低下してしまうのです。
筋力が低下すれば、代謝も低下します。代謝が低下するということは、消費エネルギーが減るということ。それでも若いころと同じ量を食べていては、エネルギーは余ってしまいます。筋力低下が太る原因なのです。
筋力低下で減少する安静時代謝
ここでいう代謝とは安静時代謝のことです。安静時代謝とは、椅子に座った状態で測定する代謝量。じっとしていても使われるエネルギーです。
筋力低下によって減少する安静時代謝は、私たちが消費するすべてのエネルギーのうちの60~70%を占めています。安静時代謝のうち、筋肉が消費するエネルギーは30~40%ほどです。
1日の消費エネルギーが2,000kcalだとしたら、そのうち1,200~1,400kcalは安静時代謝によるもの。うち400~500kcal程度は筋肉が消費している計算になります。ちなみに、体重70kgの男性が1時間ジョギングを続けて消費されるエネルギーが400kcalです。筋力低下が太る原因なのも納得できるでしょう。
■「筋力」おすすめ記事
筋力トレーニングでは運動能力が向上しない理由
ブラジル体操で筋力と柔軟性がアップする理由
速く走るコツは筋力アップさせる以外にない理由
筋力トレーニングは徐々に量を増やすのは大間違い
■「代謝」おすすめ記事
基礎代謝量を上げる秘密はインナーマッスル腹筋
腸腰筋で基礎代謝を上げることで「夏太り」を回避!
基礎代謝を上げるならどこを鍛えるのが効果的?
脊柱起立筋は基礎代謝に効くインナーマッスル