インナーマッスルが躍進ラグビー日本代表の秘密
2015年W杯で超強豪国・南アフリカを打ち破り、まさに歴史を変えたラグビー日本代表。その躍進の秘密はインナーマッスルにあります。大会に向けて大幅に強化されたスクラムの安定は歴史的勝利の原動力となりました。そして、そのスクラムはインナーマッスルのトレーニング培われたのです。
インナーマッスルを重視するダルマゾ
これまでスクラムは、体格で劣る日本代表の大きな弱点でした。それを世界を相手に戦えるレベルまで仕上げたのは、日本代表のスクラムコーチであるマルク・ダルマゾです。
ダルマゾが2012年に初めて日本代表のスクラムを見たとき、とくに感じたのがコアストレングスが足りないこと。インナーマッスルの強化の必要性を感じたのでした。
そんなインナーマッスルを重視するダルマゾの練習方法は独特なもの。8対8でスクラムを組んだ状態から「アン」のかけ声で、低い姿勢からさらにひざを下げて、「ドゥ・トロワ」で内側の足から一斉に動かすというものです。
インナーマッスル強化のスクラム練習
しかも、どちらの8人が押すかは決められているため、押される側は自分たちでスクラムをコントロールしなければなりません。この練習を1時間も続けると、足がパンパンになったといいます。
インナーマッスルは骨格を動かすアウターマッスルと比べて、姿勢を維持するための筋肉。実戦同様に負荷のかかった姿勢を維持しながらスクラムをコントロールする練習が、インナーマッスルを鍛えていたわけです。
そして、それが結実したのが南アフリカ戦の後半40分。相手ゴール前で反則を獲得した日本は、同点狙いのキックを選ばずに、しかもラインアウトではなくスクラムを選択したのです。インナーマッスルを強化してきた自信があったからこその選択が、劇的な逆転トライをお膳立てしたのでした。
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