超回復のメカニズムは未解明!じつは仮説の段階
筋肉痛が出るほど筋トレすると、回復した筋肉は筋トレ前よりも強くなることは、いわゆる超回復と呼ばれる現象。ただし、超回復はじつは仮説の段階。実際に筋線維が傷ついてそれがどのように超回復するかのメカニズムは、じつはまだ解明されていないのでした。
筋肉の修復にはタンパク質が必要
筋トレなどで筋肉に強い負荷をかけると、筋線維が傷つきます。その現れといえるのが筋肉痛です。極端な場合は筋断裂や炎症をおこし、運動が制限されることもあるでしょう。
しかし、筋肉痛などの自覚症状がない場合でも、ミクロレベルで見ると筋線維は傷ついています。とはいえ、筋線維が傷つく運動強度のレベルには個人差があるもの。子どもや高齢者は損傷を受けやすく、筋トレを積んだ人は一定の負荷に耐えることができます。
運動によって筋線維の微細な構造が壊れると、成長ホルモンの指令によってタンパク質を材料にして修復が行われます。筋肉の修復にあたっては、修復の材料となるタンパク質の補充はもちろん必要です。
超回復の詳しいメカニズムは未解明
それだけでなく、筋肉の休養も必要不可欠。この休養は筋肉の損傷がそれ以上進むことがないようするためという意味と、筋肉の修復を促すためという意味を持っています。
修復によって回復した筋肉は、傷つく前より筋線維が太くなり、筋力も前より強くなるもの。このことは筋肉の超回復と呼ばれています。
ただし、超回復の詳しいメカニズムはまだ未解明。筋肉の超回復という考え方は、まだ仮設の段階なのです。筋肉の回復についてのメカニズムの解明は、今後のさらなる研究を待つしかありません。
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