超回復は無酸素運動でも有酸素運動でもおこる
超回復とは、トレーニングの実施後にトレーニング前より高い水準に回復することです。トレーニング刺激が加わると、次に同様の刺激を受けてもうまく対処できるようにする、生体の適応現象が超回復をもたらすと考えられています。超回復のメカニズムを詳しく見ていきましょう。
超回復は筋トレで経験あるはず
トレーニングの実施後には筋損傷や疲労などの影響で、活動能力が一時的に低下するもの。しかし、休息をとることによって、活動の能力がトレーニング前のレベルを超え、より良好なレベルへと到達するのが超回復です。
筋トレの場合、トレーニング実施後に筋肉痛が発生したり、筋力が低下したりします。しかし、数日間の休息をとると、筋トレ前よりも筋肉が太くなったり、より重いウェイトが上げられる超回復を経験したことがあるでしょう。
超回復がおこるのは無酸素運動の筋トレだけではありません。いわゆる有酸素運動でも超回復はおこります。インターバルトレーニングなどを行うと、一時的には心肺機能は低下します。
超回復にインターバルトレーニング
しかし、回復するときにはより高強度の負荷にも耐えられるよう、心肺機能が作り変えられるのです。有酸素運動での超回復の場合、自分が「きつい」と感じる強度のインターバルトレーニングが有効です。
陸上競技の長距離走のようなトレーニングでも超回復はおこります。持久系のスポーツ選手の場合には、ハードで量の多い練習を行ったあとには、エネルギー源となるグリコーゲンが消耗するものです。
ここで練習量を落として高炭水化物食を摂取すると、以前よりも多量のグリコーゲンが体内に蓄積。この現象はカーボローディングとも呼ばれ、超回復の1つとして考えられています。
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