四股を踏む動作は腸腰筋のトレーニングだった
四股を踏む動作は単なる土俵入りの儀礼的なものではありません。というのも、四股を踏む動作は、股関節を含めた脚全体に効く相撲の基本となる筋力トレーニング。なかでも、インナーマッスルである腸腰筋のトレーニングになっているのです。四股を踏む動作の効果について詳しく見ていきましょう。
四股を踏むことで腸腰筋が鍛えられる
四股を踏む動作は、筋力トレーニングになるだけではありません。筋力と同時に、バランス能力と柔軟性も高めることが可能。一石三鳥ともいうべき、すぐれたトレーニングなのです。
そして、四股を踏むことでもっとも鍛えられる足腰の筋肉が腸腰筋。腸腰筋は腸腰筋と大腰筋の2つからなり、股関節を屈曲させるインナーマッスルになります。骨盤の正しい角度に維持することも重要な役割の1つです。
四股を踏むことで大きな筋肉である腸腰筋を鍛えると基礎代謝がアップ。食べても太らない痩せ体質になるのがメリット。さらに、腸腰筋を鍛えると姿勢も改善されるため、肩こりや腰痛予防になることもメリットです。
四股を踏むポイントは床を蹴らない
さっそく、腸腰筋トレーニングにもなる四股を踏む動作を見ていきましょう。両足を大きく広げて腰を落とした状態がスタートポジション。この体勢から右脚を上げて、左脚を軸にして片脚立ちになります。
四股を踏むポイントは床を蹴らないこと。足の付け根にある腸腰筋を意識して、体幹でゆっくり上げていきます。ひざから引っ張り上げるようにして、太ももには力を入れないようにしてください。
左脚はまっすぐに伸ばして手でひざの裏を持って静止したら、右脚を床に下ろします。足を下ろすときは足先から。お腹に力を入れるとスムーズに下ろせます。両ひざに手をついたら、さらに腰を落とすのです。逆側も同じように行って、左右10回ずつ行いましょう。
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