足の冷えで眠れなくなる根本原因は梨状筋にある
女性の6割以上は冷え性に悩んでいるとか。そんな冷え性の女性の9割以上が冷えやすいと感じる体の部位が足先です。計算上、女性の半数以上が足の冷えに悩んでいることになります。そしていま、足の冷えによる「冷え性不眠」が急増中。足の冷えで眠れなくなるメカニズムを見ていきましょう。
足の冷えで熱が放出されない
いま足の冷えで眠れない「冷え性不眠」が増えています。寝付くのに1時間もかかったり、夜中におきてしまったり…。そもそも、なぜ足の冷えが不眠につながるのでしょうか。
人間は夜に寝ると日中にフル稼働した体を休ませるため、脳や内臓の温度を下げて回復を図ります。そのとき、おもに手足の末端の血管から内部の熱を放出しているのです。こうすることで脳の温度が下がり、よやく眠りにつけます。
しかし、足の冷えがある人は血管から熱が放出されません。というのも、血管を通っている血液は熱を伝える媒体でもあります。その血液が流れなくなるということは、温度が末端まで行かないことを表しているのです。
足の冷えの原因はお尻のコリ
足先に熱を送ることができないために体内の熱が放出できず、眠れなくなります。このため、脳の温度が下がらずに眠ることができなくなってしまうのです。それでは、なぜ足の冷えがおきてしまうのでしょう。
じつは、足の冷えの原因はお尻のコリにあります。お尻には梨状筋という筋肉があって、この筋肉が固まってしまうと結果的に足の冷えがおきます。これは梨状筋が坐骨神経を圧迫するからです。
硬くなった梨状筋が座骨神経を圧迫すると、交感神経が刺激されます。ここで交感神経は血管の太さをコントロールするのが役割。刺激されると血管が収縮してしまい、血流が悪化するのです。こうして足の冷えが発生するのでした。
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