体幹を鍛えると胃や腸など内臓の活動力も高まる
体幹を鍛えることはアスリートだけの特権ではありません。とくにスポーツに取り組んでいなくても、体幹を鍛えることは重要なのです。なぜなら、体幹を鍛えると胃や腸など内臓の活動力も高まるからです。そのメカニズムについて、詳しく見ていきましょう。
体幹を鍛えると内臓の活動力も高まる
体幹には心臓や肺、胃と小腸と大腸、肝臓や腎臓など、人間の生命活動を維持する上で重要な臓器が集約されています。そして臓器は筋肉によって支えられ、それぞれの機能を果たしているのです。
なかでも、体幹のインナーマッスルである腹横筋と多裂筋、横隔膜と骨盤底筋によって囲まれた腹腔は最重要。腹腔には消化器系の内臓が集約されているからです。
すなわち体幹を鍛えることは、腹腔内の内圧を高めて内臓を正しい位置に保持。結果的に、内臓の活動力も高まるのです。逆に腹腔内の筋肉が緩んだり、脂肪が過剰についたりすると、内臓が収まるスペースが狭くなってしまい、十分な活動ができなくなります。
体幹を鍛えることは見た目も改善する
場合によっては内臓下垂を招いたり、脂肪で内臓が押し上げられたりして、内臓の活動力が大きく低下することも…。内臓脂肪や皮下脂肪がついて腹腔内が緩んでいる状態では、胃や腸が食べ物を消化する運動量そのものが低下。そのうえ、胃下垂するようなことがあれば、腸が活動するスペースを狭めることになります。
また、とくに太っているわけではないのに下腹だけがぽっこりしているのは、腹腔を形作るインナーマッスルの筋力低下が原因。腹圧が低下したことによって下垂した内臓が、横に押し出されている状態です。
すなわち、体幹を鍛えることは内臓の活動力を高めるだけではありません。体調も見た目も改善していくことにつながるのでした。
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