体脂肪にもっともなりやすい栄養素は糖質だった
糖質は体内でエネルギーとして使われますが、余った分は中性脂肪として蓄積されます。とくに砂糖や果糖はたちまち中性脂肪になるもの。体脂肪にもっともなりやすい栄養素なのです。少しでも体脂肪を減らそうと思うなら、ご飯やパンといったでんぷんの形で糖質は摂取しましょう。
体脂肪をたちまち増やす砂糖や果糖
糖質は炭水化物ともいわれ、甘いものに含まれている栄養素であることは知っている人が多いでしょう。糖質は体内に摂取されると腸でブドウ糖に分解されて肝臓に運ばれ、エネルギー源として利用されます。
エネルギー源として消費されないブドウ糖は、グリコーゲンとして肝臓に蓄えられ、余分なブドウ糖は中性脂肪として脂肪組織に蓄えられます。すなわち、余った糖質は体脂肪となるのです。
少糖類の砂糖は、体内ですぐに単糖類に分解されて吸収されるもの。そして、インスリンによってたちまち中性脂肪に合成されます。糖質をたくさん摂ると、合成された中性脂肪のほとんどすべてが体内に蓄えられてしまうのです。
果物の果糖も摂りすぎると中性脂肪を増やします。このため、果物の食べすぎにも注意が必要。体脂肪をたちまち増やしてしまうのです。
体脂肪になりにくい糖質がでんぷん
その意味では、糖質は砂糖の形で摂らずに、でんぷんで摂るほうがよいでしょう。でんぷんも糖質の1つですが、砂糖や果糖に比べて吸収が遅くなります。でんぷんが多糖類で、単糖類に分解されるまでに時間がかかるからです。
分解に時間があっかれば過剰なインスリン分泌を防ぐことが可能。インスリンは血糖値を下げる役目があるとともに、余ったブドウ糖を中性脂肪として蓄積させる役割もあります。つまり、でんぷんは体脂肪になりにくい糖質なのです。
また、砂糖には糖分以外の栄養素は含まれていません。このため、糖質はご飯やパンなどの穀類からでんぷんの形で摂ったほうがおすすめ。たとえ少量でも、ビタミンやミネラルも一緒に摂取できます。
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