断食ダイエットで老廃物の浄化されるメカニズム

食事を意図的に絶つ断食ダイエット。その効果は余分な脂肪を解消するという短絡的な目的ではなく、体の内側から痩せやすい体を作っていくというもの。さらに、断食ダイエットの効果は体重減のみならず、美容効果も期待できるとか。断食ダイエットを詳しく見ていきましょう。

断食ダイエットの目的は2つある

断食ダイエットの目的は2つあります。余計な脂肪の解消と、内臓を休養させることです。私たちの体の中で日夜行われている消化・吸収の作業は、大きなエネルギーを必要とします。内臓を休ませることは、体の全臓器の休息にもつながるのです。

また、断食ダイエットの意外な効果が老廃物の排出。断食をすると、生命活動の「消化・吸収・排泄」のうち、消化と吸収が完全にストップします。全エネルギーが排泄に集中されるのです。

実際の断食ダイエットは、最初の1～2日は空腹との戦い。3日目くらいから、ようやく空腹感がなくなってきます。そして、徐々に空腹感がなくなると同時にどんどん老廃物が出るようになるのです。

断食ダイエットで出る老廃物は口臭や体臭だけでなく、目ヤニや濃い尿、そして濃い便が出てくるとか。悪いものがぜんぶ出てくるデトックス効果があります。これが断食ダイエットが内側からきれいになるといわれる理由です。

また、空腹になると全身の飢えた細胞は老廃物を消費して活性しようとします。カロリー補給を止められた血液は、血管内壁に付着した老廃脂肪を消費して、エネルギー転換を始めるのです。

こうして断食ダイエットでは血管の老廃物が浄化されます。同様の浄化作用は廃物が蓄積した内臓でも進行。この各器官でも老廃物の消費も、老廃物の排出を促す効果を果たすのです。

断食道場「ヒポクラティック・サナトリウム」では、これまで5万人が断食ダイエットを実践しました。実際の施設は、入り口のロビーはまるでホテルのような作り。図書室やトレーニングルームなども用意されています。

この施設の断食ダイエットで食べられるのは、基本的には毎食の人参ジュース3杯。1日に必要なビタミンやミネラル、糖分が十分に摂れる計算です。部屋には生姜湯が置いてあるので、のどが渇いたときや空腹を感じたときには、黒糖を入れていつでも飲むことができます。

断食ダイエットといっても、施設の中では自由に過ごしてOK。温泉やサウナも用意されています。家族が同行することも可能で、1人だけ断食ダイエットすることもできるのです。

断食ダイエットで注意すべき効果が、血液中のケトン体が増えることです。長時間の空腹が続くと、脳のエネルギー源となる糖質が不足。そのときに私たちの体が脂肪を分解して生み出す、糖に代わるエネルギーがケトン体です。

脂肪が分解されるのでうれしい効果ですが、一方でケトン体が増えすぎると体内が酸性に変化。意識障害につながることもあります。

また、断食ダイエットで糖質不足が長く続くのも注意が必要。体が自動的に飢餓に備えて脂肪を溜め込むモードに切り替わってしまうからです。

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投稿者：deepmuscle

最終更新日：2015/10/07