腹式呼吸の効果でリンパ液を流して免疫力アップ
全身を流れるリンパ管の再現図を見てみると、ちょうどお腹のあたりにリンパ節と比べてもひときわ大きく膨らんでいる部分があります。この場所こそが、病気になりにくい体のために重要な「乳び槽」です。腹式呼吸の効果で乳び槽を刺激して、全身にリンパ液を流して免疫力アップする方法を紹介しましょう。
腹式呼吸の効果で乳び槽を刺激する
乳び槽は体の中でもっとも多くリンパ液が溜まる部分。内臓の奥の背中に近いところにあります。この乳び槽をうまく刺激すると、リンパ液をしっかり流すことができるのです。
この乳び槽を腹式呼吸の効果で刺激します。腹式呼吸は息を吐くときにお腹をへこませて、息を吸うときにお腹を膨らませる呼吸法。腹式呼吸でお腹がふくらむと、体内でその圧力が伝わり、その効果で乳び槽が押されてリンパ液が流れます。
そして、リンパ液が少なくなった乳び槽には再び、下半身からリンパ液が流れ込むのです。このように、腹式呼吸にはリンパをしっかり流す効果があるというわけ。乳び槽には細菌やウイルスを撃退するリンパ球も溜まっています。
つまり、乳び槽に溜まったリンパ液とリンパ球を上手に流してあげることが、健康で若々しい病気にかからない体を作るうえで、とても大事なのです。
腹式呼吸30分前に飲む水が効果的
免疫力をアップする腹式呼吸は横になって、おへその下あたりに両手を置きます。ここで腹式呼吸で7~8秒かけて鼻から息を吸いながらお腹をふくらませてください。そして、10秒以上かけて口から息をゆっくり吐きながらお腹をへこませます。
ここでお腹をへこませると同時に、手でおへそ周辺を押すのがポイント。その圧力が乳び槽に伝わって、その効果で全身にリンパ液が流れていくのです。1日10分ほどの腹式呼吸を毎日続けると、免疫力アップ効果が実感できるでしょう。
また、腹式呼吸をする30分ほど前に、コップ1杯の水を飲んでおくとより効果的。横になって腹式呼吸をするころには、飲んだ水が体の中に吸収されて、リンパ液がより流れやすくなるのです。
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