横隔膜と胸郭を柔らかくして呼吸を深くする方法
横隔膜と胸郭は深い呼吸で重要な役割を果たします。横隔膜は肺を下から押し上げるインナーマッスル。一方、胸郭は肺を取り囲んでいる骨です。呼吸をすると横隔膜と同時に、胸郭のまわりの筋肉が動いて胸を広げ、肺が脹らむのを助けます。横隔膜と胸郭を柔らかくして呼吸を深くする方法を紹介しましょう。
横隔膜を柔らかくして深い呼吸
たとえば猫背のまま深呼吸をしても、大きく息を吸ったり吐いたりできないはずです。これが胸郭が狭くなっている状態。逆に、胸を張って胸郭を大きく開いて深呼吸すれば、自然と深い呼吸ができるのです。
このように深い呼吸を行うには、肺を取り囲む筋肉を柔らかくしなければなりません。横隔膜と胸郭を柔らかくすると、胸が大きく広がるのを助けて自然と深い呼吸ができるようになるのです。
横隔膜と胸郭を柔らかくする方法は、まず足を肩幅よりやや広めに開いて立ちます。外に向けたつま先の角度は45度です。これが基本の姿勢になります。大きく胸を張って背すじを伸ばし、ゆっくり息を吸ってください。
全身が柔らかくなって深い呼吸
ここでお尻の尾てい骨を意識。ゆっくり息を吐きながら、尾てい骨を両足のかかとのあいだにまっすぐ下におろすようにひざを曲げていくのです。このとき、できるだけ息をゆっくり吐くのがポイント。できる範囲で腰を下ろしたら、両手で太ももを3回叩きます。
そして、今度はゆっくり息を吸いながらひざを伸ばし、最後はゆっくり息を吐きながらお尻を3回叩いて1セットです。このしゃがんで立っての繰り返しを、1日2~3セット、空いた時間に行うだけで自然と深い呼吸が身につきます。
太ももやお尻をポンポンと軽く叩くことによってアドレナリンが分泌して、代謝や血流がアップ。ダイエット効果も期待できます。しかも、血流がよくなればより全身の筋肉が柔らかくなって、より深い呼吸ができるという好循環が生まれるのです。
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