腹式呼吸は吸うときにへこませたほうが効果的
腹式呼吸は胸式呼吸よりも呼吸が深く、空気を大きく取り込めるとされています。この腹式呼吸、息を吸うときにお腹をふくらませる順式が一般的。しかし、じつは息を吸うときにお腹をへこませる逆式のほうが効果が上。新鮮な酸素が全身に行き渡りやすいのです。
逆式の腹式呼吸のほうが効果的
通常、呼吸が浅い人は猫背気味になっていることが多く、どうしても胸式呼吸になります。胸式呼吸とは、おもに肋骨を広げることで肺をふくらませて、空気を取り入れる方法です。
しかし肺が大きく広がらず、空気を大きく取り入れることができません。無意識のうちに呼吸の回数が増えてしまうケースがほとんどです。
一方の腹式呼吸は、息を吸うときにお腹をふくらませ、息を吐くときにお腹をへこませるのが一般的。これは腹式呼吸の順式と呼ばれる方法です。
じつは腹式呼吸には逆式があって、息を吸うときにお腹をへこませます。そして逆式の腹式呼吸のほうが、空気を効果的に取り込めるのです。
逆式の腹式呼吸の酸素取り込み効果
ここでポイントとなるのが横隔膜です。横隔膜とは、胸部と腹部を隔てるドーム型の膜のこと。息を吸うときにお腹をへこませると、横隔膜が吊り上がって肺を押し上げられ、さらに容量が大きくなるのです。
酸素の取り込み効果は胸式呼吸の倍以上、順式の腹式呼吸と比べても多くなります。そして、横隔膜を下げるように息を吐くことで、老廃物の二酸化炭素を十分に排出。肺の換気能力がグンとアップします。
肺の中で酸素と二酸化炭素のガス交換を行っているのは肺胞という袋状の組織。この肺胞の壁は薄い膜でできていて、肺全体がふくらんで圧力がかかるほど広がるようにできています。
逆式の腹式呼吸は横隔膜を上げて肺をふくらます呼吸法。肺胞の壁が完全に広がって、酸素と二酸化炭素のガス交換がしやすくなります。体内で発生した毒素は排出され、同時に新鮮な酸素が全身に行き渡るのです。
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