パンプアップは筋肉の水ぶくれだけど意味はある
パンプアップとは、英語の「pump up」のこと。水をくみ上げるとか、空気を入れるという意味です。日本語の発音ではポンプアップとしたほうが意味が通じやすいかもしれません。というのも、パンプアップは筋肉が水ぶくれ状態になったもの。20~30分で元の太さに戻るからです。
パンプアップを引き起こす原因
パンプアップとは、筋肉がパンパンに張って太くなった状態です。くみ上げたものを筋肉に詰め込んでパンパンに張った状態をイメージして、パンプアップが使われています。
筋トレ直後に体を見ると、なんだか張りがあって少し筋肉が太くなっているように感じるもの。これがパンプアップです。これは気のせいではなく、パンプアップした腕の周囲を測ると実際に2~3cmほど増えています。
筋肉が過酷な運動をすると乳酸などの代謝物が発生・蓄積します。これがパンプアップを引き起こす原因です。人間の体は一定の浸透圧を維持する性質があります。浸透圧を一定にするというのは、そこに溶け込んでいるものの濃度を一定にする作用です。
パンプアップは筋肉の水ぶくれ
ここで、筋トレで乳酸などが蓄積すると浸透圧が上昇。水が集まってきて薄めることにより、浸透圧を一定に保ちます。この水が集まってきた分だけ筋肉がふくれ上がるのがパンプアップです。
パンプアップとは、いわば筋肉が水ぶくれをおこした状態。乳酸などの代謝物はいつまでも残るものではないので、20~30分ほどでパンプアップは引き、筋肉は元の太さに戻ります。
とはいえ、代謝物の一時的な蓄積は筋肉を肥大させるシグナルになります。パンプアップは引きますが、48~72時間後には超回復として筋肉が筋肥大することになるのです。
■「パンプアップ」おすすめ記事
パンプアップは筋肉が太くなったわけではない
■「筋肉」おすすめ記事
筋肉をつける食事の基本はタンパク質とビタミンB6
筋肉をつける食事「マグロ赤身」でBCAA補給
筋肉をつけるなら最大10回で速筋を鍛えるべし
筋肉をつけると免疫力がアップする理由とは
「ヒートショックプロテイン入浴」で筋肉痛を防ぐ
筋肉痛のあり・なしは筋トレ効果とは無関係
激しい運動をしても幼児は筋肉痛にはならない