坐骨神経を梨状筋のコリが圧迫して痛みがおきる
坐骨神経は人間の体でもっとも長い神経。その神経細胞は人体の中で一番大きく、腰から足の裏まで1m近くあるのです。この坐骨神経もしくはその延長にある神経が圧迫されてこすれることでおきるのが坐骨神経痛。その原因は腰椎もしくは梨状筋にあります。
腰椎が原因でも坐骨神経に痛みが出る
坐骨神経痛はお尻から太ももの裏にかけて、ひどい人は足の裏まで痛みを感じることがあります。そのおもな原因は、腰の中にある神経が椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄などで圧迫されること。一番多いのは、腰椎の4番目と5番目との間。ふだん一番、動かされている部位になります。
腰の骨が不安定でグラグラしていると、椎間板が神経のほうに出っ張ったり、腰の骨が変形したりすることで神経を圧迫。体の動きによって神経がこすれて炎症がおきると、下肢痛がおきます。
神経の根元である腰部で圧迫されて炎症がおきると、脳は先端の足が痛いと感じてしまいます。このため、原因が腰にあっても、坐骨神経に痛みが出てしまうのです。
坐骨神経を梨状筋のコリが圧迫する
ただし、坐骨神経痛の原因は腰椎だけとは限りません。意外に知られていないのが、梨状筋のコリが坐骨神経痛の原因になることです。
梨状筋はお尻の奥にあるインナーマッスル。坐骨神経はこの梨状筋を通って足先へとつながっているのです。このため、梨状筋が何らかの原因でこってしまうと坐骨神経を圧迫して炎症が発生。坐骨神経痛を引き起こします。
お尻や足などに痛みやしびれを感じる人は、腰椎や梨状筋に原因があるかもしれません。坐骨神経の仕組みを理解した上で、坐骨神経痛の改善に取り組むようにしましょう。
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