鼻づまりが片方だけなのは歯性上顎洞炎かも
鼻づまりが片方だけなのは歯性上顎洞炎が原因かもしれません。なんと上あごの歯の根が副鼻腔内に飛び出して化膿している可能性があるのです。4人に1人におこるというこの歯性上顎洞炎がどうしておこるのか、なぜ鼻づまりが片方だけなのか、そのメカニズムを詳しく見ていきましょう。
歯性上顎洞炎は虫歯菌が副鼻腔に侵入
上あごの骨は歯槽骨と呼ばれるもの。歯槽骨は固いものを噛めば噛むほど発達します。しかし、現代人は柔らかいものばかり食べているため、歯槽骨が薄くなっているのです。
歯槽骨が薄いと、歯の根っこが副鼻腔に飛び出す現象がおきます。じつは4人に1人は、歯が副鼻腔のほうに飛び出しているのです。前歯はあまり関係なく、奥歯の3つ4つが原因となります。
突き抜けた状態でも、何もないという人がほとんど。ただし、たまたまその人が歯のケアを怠って虫歯にずっとなっていると、虫歯菌が副鼻腔に侵入して炎症が発生します。これが「歯性上顎洞炎(しせいじょうがくどうえん)」です。
片方だけの鼻づまりは歯性上顎洞炎
歯性上顎洞炎にはどういった人がなりやすいかというと「虫歯の治療を怠った人」それと「差し歯のケアを怠った人」です。治療で満足するのでなく、その後のケアが大切ということ。治療済みの歯も要注意です。ケアを忘れずに行いましょう。
歯性上顎洞炎の見分け方は「片方だけの鼻水・鼻づまり」と「上あごの奥歯が痛い」という症状の組み合わせ。片側だけ重かったり、鼻水が出たり、臭かったり…そういうときは要注意です。
加えて、その下の歯がしみたり、歯槽膿漏のように歯茎が腫れたりしていたら、歯性上顎洞炎である可能性が高くなります。この場合、鼻も悪くなるし歯も悪くなるため、歯科・口腔外科と耳鼻咽喉科の両方がある大きな病院で診察を受けるのがおすすめです。
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