うたた寝が脳を超回復させるメカニズムとは?
昼休みにランチを食べてうたた寝したら、妙に頭がスッキリしたという経験は誰にでもあるはず。これは、うたた寝で脳が超回復しているからです。その鍵となるのがセロトニンになります。うたた寝が脳を超回復させるメカニズムを詳しく見ていきましょう。
うたた寝によって脳が超回復する
仕事で頭をフル稼働させると、脳内で分泌量が減少するのがセロトニンです。セロトニンは気分や判断力などを司る神経伝達物質。分泌量が減って代謝リズムが崩れると、脳に疲れを感じるのです。
そして、うたた寝はセロトニンの分泌を促します。昼休みにうたた寝するだけでも脳はリラックスして、午前の活動で減少したセロトニンをどんどん分泌させようという指令が出されるのです。
しかも、セロトニンは脳の機能を司る大脳皮質全体を目覚めさせる働きがあるので、うたた寝の直後はスッキリするというわけ。まさに、うたた寝によって脳が超回復しているといえるでしょう。
うたた寝するなら30分未満が目安
ただし、うたた寝による超回復の効果はあくまで一時的なもの。セロトニンの分泌で頭の回転が速く感じても、疲労物質が残っていれば再び疲労感は襲ってきます。
とはいえ、午後を活動的に過ごすためにうたた寝が有効なことは間違いありません。実際、福岡県の進学校では15分間の昼寝を実施。昼寝の実施前と比べると、センター試験全科目の成績がアップしたほどです。
なお、うたた寝するなら30分未満が目安。人間は30分以上寝ると深い睡眠に入ってしまい、うたた寝から覚めたあとの作業効率が悪くなるのです。
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