ヒートショックプロテインで島根が美肌日本一に
ヒートショックプロテインとは、ヒート(熱)というショック(刺激)を与えることで増加するプロテイン(タンパク質)のこと。肌に弾力性を持たせているコラーゲンを修復します。このヒートショックプロテインこそが、島根が美肌日本一に輝いている理由だったのです。
ヒートショックプロテインが作られる
化粧品メーカーPOLAが約60万人の肌データを調査した結果、日本一の美肌県となったのが島根県です。その理由の1つに、温泉の効果が上げられます。島根有数の温泉街・玉造温泉には、皮膚に弾力性を持たせる硫酸塩や、保湿効果のある塩化物泉を含有。地元で知られる美肌の湯です。
およそ1300年前の文献『出雲風土記』にも「一度は入れば肌美しく」「効果が得られなかったという人はいない」という記述があります。顔や体がスベスベになると、温泉の湯を化粧水代わりに持ち帰る人も多いのです。
また、島根県では温泉に10分から30分と長めに浸かる人が多いのも特徴。じつは42度以上のお湯に10分以上浸かると、ヒートショックプロテインというタンパク質が作られます。
ヒートショックプロテインに美肌効果
ヒートショックプロテインとは、熱から皮膚を守ろうとするタンパク質のこと。体温がおよそ38度まで上昇したときに作られます。肌に弾力性を持たせているコラーゲンを修復させるため、美肌効果が期待できるのです。
ヒートショックプロテインは、一度作られると一週間は保たれます。すなわち週に1回程度、42度の温泉に10分以上、浸かることが多い島根県の人は、美肌効果をずっと維持できるということです。
なお、ヒートショックプロテインは温泉でなくても作られます。自宅のお風呂で42度以上の熱めのお湯に10分以上、浸かればOKです。ヒートショックプロテインで美肌を目指しましょう。
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