腹式呼吸の練習にはじつは大腰筋が重要だった
腹式呼吸で深い呼吸ができるのは、肺の下にある横隔膜を使うため。このため、腹式呼吸の練習には横隔膜の上下運動が欠かすことのできないメニューです。そして横隔膜に加えて、上半身と下半身をつなぐインナーマッスルである大腰筋が、じつは重要な役目を果たしています。
腹式呼吸の練習は横隔膜の上下運動
腹式呼吸の主役を務めるのが「横隔膜」。横隔膜は体を横切る幕のような筋肉で、上には肺、下には内臓があります。
腹式呼吸は、この横隔膜を上げることで肺の体積を縮めて息を排出。逆に下げることで肺の体積を大きくして息を吸うというわけです。
横隔膜が下がったとき、下にある内臓が圧迫されるためにお腹がふくらみます。これが腹式呼吸よってお腹がふくらんだりへこんだりする理由です。その意味で、腹式呼吸の練習は横隔膜の上下運動ともいえるかもしれません。
腹式呼吸の練習に大腰筋トレーニング
この横隔膜は、じつは2か所にあります。1つは一般的に知られている横隔膜で、正式には「呼吸横隔膜」といって肋骨の内側にあるのです。もう1つは骨盤の一番下の骨盤底にある「骨盤底横隔膜」になります。
大きな声を出すとき、肛門を締めるとよいというアドバイスを聞いたことはありませんか? これは呼吸横隔膜とともに、もう1つの横隔膜である骨盤底横隔膜を動かすことを意味しているのです。
そして、上下2つの横隔膜と連動するのが大腰筋です。このため、腹式呼吸の練習には大腰筋のトレーニングも重要。大腰筋を活性化させると、とても深い呼吸ができるようになるのです。
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