インナーマッスル腹筋はどこよりも先に動く筋肉
体を動かすときに最初に動く筋肉は、じつはアウターマッスルでなくインナーマッスルです。動きを意図した段階で、インナーマッスルがどこよりも先に動くのです。とくにインナーマッスル腹筋は、体の動きの土台となるもの。スポーツパフォーマンスにも大きな影響を与えます。
インナーマッスル腹筋の動きを実測
インナーマッスル腹筋は実際に体か動く前に、その動きを先取りしてどこよりも先に動くという働きがあります。人間の体はアウターマッスルよりも先に、インナーマッスルが動き始めるのです。
実際に被験者にワイヤー電極を挿入した状態で、ジャンプ運動時の「腹直筋・外腹斜筋・腹横筋」の動きを実測。筋肉がどのように活動するかを調べた実験があります。
すると、もっとも早く動き出すのがインナーマッスル腹筋である腹横筋。次いで外腹斜筋が動き出して、アウターマッスルである腹直筋は最後に動き出しました。インナーマッスル腹筋は足が離れる前から、もっとも早く筋活動を開始しているのです。
インナーマッスル腹筋が先駆けて活動
これは腹横筋が腹圧を高めて、体の土台を作っているため。どのような体の動きをするにしても、まず土台がしっかり作られないと、スムーズに体は動きません。
とはいえ、実際に動き始めてからでは土台作りは間に合わないもの。体は「こう動く」と意図した段階で、神経的な反射によってインナーマッスル腹筋が先駆けて活動を始める仕組みになっているのです。
このインナーマッスル腹筋の先駆け機能は、スポーツパフォーマンスの向上に密接に関わっています。インナーマッスル腹筋の先駆け機能が高いほど、動きを先取りした土台作りが行われて、すばやく的確な動きができるのです。
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