内臓脂肪が危険な原因アディポサイトカインとは
内臓脂肪が溜まる原因は食べすぎと運動不足。言い方を変えると、摂取エネルギーの増加と消費エネルギーの減少です。こうして体内で使われずに余ったエネルギーは、ほとんどが体脂肪になります。この体脂肪が内臓まわりについたものが内臓脂肪。そして、内臓脂肪が危険な原因がアディポサイトカインです。
内臓脂肪は腸の間のすき間を埋める
体脂肪を構成する脂肪細胞には白色脂肪細胞と褐色脂肪細胞の2タイプがありますが、そのほとんどは白色脂肪細胞です。白色脂肪細胞は全身に分布していますが、とくに内臓まわりと下腹部、お尻、太ももに多く存在。余分なエネルギーは、これらの部位の白色脂肪細胞に取り込まれて貯蔵されます。
一方の褐色脂肪細胞が分泌しているのは首や脇の下、肩甲骨まわりなど限られた場所。白色脂肪細胞ほどの貯蔵スペースを持たないため、脂肪が溜まりすぎることはあまりありません。
さらに、内臓まわりに脂肪がつきやすいのは、腸の間のすき間など空間があることが関係していると考えられています。適度な量の脂肪が空間を埋めると、内臓は緩衝剤で守られている状態になって位置も安定するからです。
内臓脂肪が皮下脂肪より危険な原因
しかし、内臓脂肪の量が過剰になると、逆に内臓が圧迫されることになります。さらに血管も圧迫され、さまざまな障害が出てくるのです。
皮下脂肪より内臓脂肪が危険な原因は、アディポサイトカインの存在にあります。アディポサイトカインは脂肪細胞から分泌される物質。代謝に関わる生理活性機能を持っています。そして、アディポサイトカインは脂肪細胞の代謝が低調な皮下脂肪でなく、代謝が活発な内臓脂肪でおもに分泌されるのです。
なお、アディポサイトカインには善玉と悪玉が存在。内臓脂肪の細胞が巨大化すると、善玉のアディポサイトカインであるアディポネクチンの分泌量が減り、悪玉のアディポサイトカインであるレプチンなどの分泌量が増えるのです。
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