筋肉は女性と男性で細胞レベルでは大差はない
日本人の一般成人の場合、女性の筋力は平均して男性の5~7割ほどです。しかし、筋肉は女性と男性で細胞レベルで大差がないのをご存じですか? 実際、横断面積あたりの筋力に男女差はありません。それでも女性と男性で筋力に差が生じるのは、筋肉の太さの違いにあるのでした。
筋肉は女性と男性で大きな違いがある
男女による体格の違いは明らかです。生物学上、見た目による違いは大切であり、後ろ姿でも男女を見分けられるのは自然なことといえるでしょう。
とくに筋肉は、女性と男性で大きな違いがあります。女性と比べて男性は、肩から腕にかけてついている僧帽筋や三角筋、上腕筋が発達しやすく、思春期のころから違いが際立ってくるのです。
これはホルモンの感受性の違いが原因のひとつ。僧帽筋や上腕筋では男性ホルモンの受容体が多いため、男性は筋肉が発達しやすいのです。
筋肉増強剤といわれるステロイドは、男性ホルモン類似薬になります。このため、ステロイドを使用したスポーツ選手などは、肩や腕の筋肉が異様に発達した体型になるのです。
筋肉の女性と男性の違いは脚より腕
ただし、女性の筋肉はよく鍛えられたスポーツ選手でも、肩や腕が男性並みに発達することはほとんどありません。筋肉トレーニングを行っても、女性が簡単に男性並みにマッチョになる心配はないのでした。
なお、筋肉は女性も男性も細胞レベルではほとんど違いはなし。筋肉の横断面積あたりの筋力に男女差はないのです。
にもかかわらず、筋力に差が生じるのは横断面積、すなわち筋肉の太さの違いによるもの。こうした筋肉の女性と男性の違いは、脚に比べて腕などでより大きく現れるのでした。
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