食べないダイエットで胆石を作ってしまう危険性
胆石とは、胆のうの中にできる石のことで、正式には胆のう結石といいます。そもそも胆のうとは、肝臓と十二指腸の間にある洋梨のような形をした10㎝ほどの小さな臓器です。じつは食べないダイエットは、この胆石を作ってしまう危険性があるのです。
食べないダイエットで胆汁が溜まる
胆のうは肝臓から消化のために分泌される胆汁を、一時的にためておく保管場所。この胆汁が何らかの原因で石のように固まってしまったものが胆のう結石なのです。その原因の1つに食べないダイエットが挙げられます。
胆汁は、ご飯を食べて脂ものを消化するために使われるもの。例えば、天ぷらを食べるとそれをギュッと絞り出されて消化に使用されるわけです。
しかし、それが1食抜き、2食抜きと食べないダイエットをすると、溜まった胆汁が使い道がなくなって待機状態になります。この使われなかった胆汁が胆石となってしまうわけです。
食べないダイエットの影響かも
じつは胆石のある人は意外に多く、日本人の12人に1人に存在。その大きさや数も人によって違います。大きさは2mmから5㎝以上のものまでありますし、数も1個から50個以上まで人それぞれです。
また、胆石の患者数は男性に比べて女性の方が3倍も多いという特徴もあります。これも食べないダイエットなどの影響かもしれません。とはいえ、胆石があっても症状がない人がほとんどです。
しかし、胆石が出口などに詰まると胆石発作を発症。この胆石発作がきっかけで胆のうが炎症をおこすと胆のう炎になるのです。その痛みは胃に穴が開くほどといわれ、膵臓炎と合わせて苦痛の中の3大激痛といわれています。
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