正月太りは短期間に大量の糖質を摂ることが原因
年末年始は糖の摂取量が大変なことになっています。じつは年末年始の10日間ほどで、だいたいふだんの生活の3~4倍の糖質を摂っていると考えられるからです。正月太りは、年末年始に糖を摂りすぎていることが問題。試算によれば、年末年始は毎日210個もの角砂糖をとっていることになります。
正月太りになるメカニズムとは
それでは、年末年始に大量の糖質を摂るとなぜ正月太りになってしまうのでしょう? 体内に余った糖は中性脂肪に形を変えて溜まっていきます。必要以上に摂った糖は脂肪に変わり、体内に蓄えられてしまうのです。その貯蔵庫が脂肪細胞。脂肪細胞は全身のたるところにあり、中性脂肪をどんどん溜め込んでいきます。
すると脂肪細胞はどんどん巨大化。結果、お腹が出たり二の腕た太くなったりと、いわゆる正月太りとなってしまうのです。そして、この脂肪細胞の巨大化は体のあるメカニズムが関係しています。
じつは正月太りの原因は、肝臓と筋肉の駐車場が満杯になっているからです。糖を車、体の中に保管する場所を駐車場として、糖が溜まるメカニズムを見ていきましょう。
まず食べ物から糖が体内に入ると、まずは脳や筋肉で一定量が使われます。ただし、問題は余った糖の行き場所。余った糖を溜める駐車場は、体の中には3つあるのです。
正月太りで肥満になるプロセス
1つは肝臓の保管場所、いわば第一駐車場となります。もう1つは筋肉の保管場所、第二駐車場です。そして、3つめが脂肪細胞にある駐車場。これが第三駐車場となるわけです。
糖はまず第一駐車場である肝臓に溜まります。このとき、糖はグリコーゲンに変化して保管されるのです。こうして第一駐車場が満杯になると、入ってきた糖は筋肉に向かいます。ここでも糖はグリコーゲンに変化して保管されるのです。
第二筋肉の駐車場が満杯になると、糖は脂肪細胞に向かいます。ここで糖は中性脂肪に変化して脂肪細胞に保管されるのです。しかも、第三の駐車場はたちの悪いことに台数が決まっていません。
余った糖は内臓脂肪や皮下脂肪、中性脂肪としてどんどん溜まっていってしまいます。これが正月太りで肥満になっていくプロセスなのです。
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