糖質制限の危険は嘘!それでも脳は十分機能する
糖質制限の危険性として、よく脳の栄養不足が指摘されることがあります。といのも糖質は脳を動かすための唯一のエネルギーだというのがその理由。しかし、この糖質制限の危険は嘘なのでした。糖質制限が危険とされる根拠になっている、脳の栄養不足が本当におきるかを見ていきます。
糖質は糖新生で肝臓で合成される
食べてカロリーになるのは「糖質・脂質・タンパク質」。いわゆる3大栄養素になります。このうち脂質を構成する脂肪酸、タンパク質を作るアミノ酸には、体内で合成できない必須脂肪酸と必須アミノ酸があります。
このため脂質とタンパク質は、日々の食生活から取り入れなくてはなりません。しかし、糖質は肝臓で合成できます。糖新生と呼ばれる反応です。
糖新生は体脂肪から分解されたグリセロール、タンパク質から分解されたアミノ酸、糖質が代謝されて生じる乳酸などからブドウ糖を合成。血糖値を維持する仕組みです。
糖質制限で機能低下の危険はない
睡眠中も脳が生命機能をつかさどり、血液中の赤血球は酸素を運んでいます。脳の神経細胞も赤血球も糖質をエネルギー源としていますが、糖新生で一定量が保たれているため、寝ている間に絶食していても平気なのです。
このほか、肝臓にグリコーゲンとして貯蔵された糖質も血糖値を保つために使われます。糖質制限で糖質をまったくオフにしない限り、糖質不足で脳の機能が低下する危険はありません。
ちなみに、糖新生にはダイエット作用があります。糖新生自体、エネルギーを消費する反応で、その多くは体脂肪を分解した脂肪酸でカバー。糖質制限では糖新生が活性化するため、そのぶん体脂肪が使われて痩せやすいのです。
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