腹圧維持に腹式呼吸によるインナーマッスル活性
腹圧とは、腹腔内にかかっている一定の圧力のこと。腹圧によって内臓の位置を安定させ、背骨のS字カーブも維持されています。この腹圧があるからこそ、腹腔は容量を変えずに自由に形を変えられるというわけ。そんな腹圧を高く維持するには、インナーマッスルを活性化する腹式呼吸が効果的です。
腹圧が落ちた状態の人が増えている
姿勢や呼吸、運動のクセによって、腹圧が落ちた状態の人が増えています。腹腔を形成するのは腹横筋と多裂筋、骨盤底筋群と横隔膜。日常生活のクセでこれらのインナーマッスルが機能低下してしまっているのです。
腹圧が落ちてしまうと、姿勢がアンバランスになります。それだけでなく、正しい位置にあった内臓がずり下がって内臓下垂が発生。本来は引き締まっているべきお腹が、ぽっこり状態になってしまうのです。
このため、腹圧を高めるためにふだんから意識的に、腹腔を構成するインナーマッスルを鍛えておく必要があります。そのために有効なのが、横隔膜を上下させておこうなう腹式呼吸です。
腹圧を高める腹式呼吸の鍵は腹横筋
腹圧を高める腹式呼吸の鍵を握るのは腹横筋になります。腹横筋は腹筋軍のなかで一番奥に位置していて、お腹を包むように配置されています。ちょうど、お腹に帯を巻いているようなイメージです。
腹横筋には腹圧を上げたり、背骨を支えたりする働きがあるほか、呼吸のときに横隔膜と連動して動くという役割があります。しかも、腹横筋は横隔膜と肋軟骨部分でつながっているのです。
このため、息を吸うときにお腹をふくらませて、息を吐くときにお腹をへこませる腹式呼吸を行うと、腹横筋と横隔膜が連動。その結果、多裂筋と骨盤底筋群を収縮を引き出してインナーマッスルを活性化。腹圧を高く維持できるようになるのです。
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