筋肉痛の原因となるのは階段の上りでなくて下り
バーベルで筋トレして筋肉痛がおきると、なんとなくバーベルを持ち上げる動作が原因と思いがち。しかし、主観的には楽に感じるバーベルを下ろす動作のほうが筋損傷が激しくおこります。階段の上り下りでいえば、筋肉痛の原因となるのは上りではなく下りなのでした。
筋肉痛の原因は筋肉の微細な損傷
筋肉は運動によって物理的な負荷を受けると、微細な損傷を受けます。これが筋損傷といわれる現象で、これが筋肉痛の原因です。
運動における筋肉は、ものを持ち上げるときは縮みながら力を出す短縮性筋収縮、ものを下ろすときには伸びながら力を出す伸張性筋収縮を行っています。そして、筋損傷がおこるのは伸張性筋収縮のときなのです。
つまり、バーベルによる筋トレで筋肉痛おきるのはバーベルを持ち上げる短縮性筋収縮の原因ではありません。じつは、主観的には楽に感じるバーベルを下ろす伸張性筋収縮に筋肉痛の原因があるのです。
筋肉痛の原因は山を降りたこと
山登りで激しい筋肉痛がおこるのは、山を登ったことではなく、山を降りたことによる筋損傷がおもな原因であるというのはよく聞く話。階段を上り続けるよりも、下り続けるほうが筋肉痛の原因となるのです。
そして、この筋損傷というストレスを受けると、今後は同じ負荷でも耐えられる強い大きな筋肉なるべく筋肥大がおきます。バーベルを上げるだけの筋トレと下ろすだけの筋トレでは、下ろすだけのほうが筋肥大の効果が高くなるのです。
このため、筋トレを行うときは、縮める動きよりも元に戻す動きに重点を置くのが基本。2秒で収縮させて4秒で元に戻すことで、筋肉痛の原因である筋損傷を発生させることが、筋肥大の近道なのです。
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