顎関節症が原因でこめかみが押される頭痛を発症
こめかみが押されるような頭痛で悩んでいる人がいたら、顎関節症が原因かもしれません。顎関節症は、一生のうち2人に1人はかかるといわれるほど頻度の高い病気。成人の46%がかかっているという報告もあります。にもかかわらず、頭痛の原因が顎関節症にあることに気づかない人が多いのです。
顎関節症が原因で頭痛がおきるわけ
まずは、なぜ顎関節症が原因で頭痛が引き起こされるかを見ていきましょう。顎関節症の原因は、噛み合わせや睡眠中の歯ぎしり、ストレスなど。最近では、20~40代の女性に増えています。
そして、噛み合わせが悪いとあごから頭にかけての筋肉に負荷が発生。この筋肉は、脳や顔まわりの神経の中でもっとも太い三叉神経とつながっているため、ここが刺激されて頭痛が引き起こされるというわけです。
頭痛の原因が顎関節症であることに気づかないでいると、痛みが徐々に徐々に強くなったり、強い痛みが何年にもわたってずっと続いたりします。すると、なぜ頭痛になるか原因がわからないまま、うつ病になる人もいるのです。
顎関節症が原因となる症状はさまざま
しかも、顎関節症が引き起こすのは頭痛だけではありません。めまいや動悸、息苦しさ、頭が重い、肩こり、背中が痛いなど顎関節症が原因となる症状はさまざま。このため、うつ病と診断されてしまうケースも多くなるのでした。
そこで、顎関節症を見分ける方法を紹介しましょう。顎関節症の場合、頭痛単体で症状が現れることはあまりありません。まず耳の下からあごのあたりまで触ってみて、痛い場所はないかを確認します。
さらに、口を開けたときにスムーズに開けられるか、音がしないかなどを確認。顎関節症は「あごが痛い」「口を動かすと音が鳴る」「口が開かない」というのが3つの大きな症状だからです。
■「頭痛」おすすめ記事
低気圧の頭痛を治すなら酔い止め薬を飲むべし
気象病の予防には抗ヒスタミン剤の酔い止め薬
気象病は内耳の気圧センサーが敏感な人におこる
気象病には晴天のときに発症する病気があった
脳内麻薬をコントロールして気象病を治す方法